初めて位牌を作られるお客様へ
満中陰(四十九日法要)までに黒塗りの本位牌を準備する必要がございます。
宗派によっては塗位牌の代わりに過去帳を用意いたします。浄土真宗系が過去帳でお祀りする宗派です。敢えて作る必要がない、というだけで、作ってはいけないという事ではありません。浄土真宗の方であっても、残された方のお気持ちで作られる事があります。
位牌はかなりいろいろな種類がございます。位牌と聞けば思い浮かべる、黒塗りに彫刻を施し、金箔を貼った豪華な物や、彫刻の代わりに蒔絵を施したもの、黒檀紫檀などの銘木で出来たもの、洋風仏壇に似合うようにピンクやブルーの色漆で仕上げたモダンデザインのもの、ほかにもいろいろ。
位牌は亡くなった方そのものです。どんな方だったのか、どんな色を好んでいたのか、たくさん並んだサンプルの中から、大切な方に似合うものをお選びいただき、長くお祀りして頂きたいです。
数ある中から、お客様のイメージにあった、その方の為だけの位牌選びのお手伝いをさせてください。最初は曖昧なイメージで大丈夫です。サンプルの位牌を実際に手に取って見ているうちに、亡くなった大切な方にはどんなものが似合うのか、イメージが固まってくるものです。「緑が好きだったんだけど、そんな位牌ある?」と率直にお問い合わせください。店頭のサンプルにないものでも、工房のカタログの中にはあるかもしれません。一緒にお探しいたします。
位牌は出来上がるまでに二週間、特殊なもの(前面に金箔が施されているものなど)になると一カ月かかる場合がございます。満中陰の予定から逆算して、作成依頼にいらしてください。忙しくて作りに行けなかった! 満中陰まで日にちがないけどどうしよう? そんな時でも、ものによっては間に合う場合があるので、まずはお店まで相談にいらしてください。可能な限り対応させていただきます!