法要・法事Q&A

Q1 法要や法事とは?

法要・法事とは、仏法のすべての行事を指します。
初七日から満中陰「忌明け」(きあけ)・百カ日・一周忌から百回忌など、亡くなった御霊を供養するための法要をいいます。

Q2 命日とは?

「命日」とは故人の亡くなった「月・日」を指します。
また、毎年来る命日のことを祥月命日(しょうげつめいにち)と呼びます。

Q3 法要はいつおこなうか?

亡くなられて初めて迎える七日目から百カ日までの「忌日法要」。
亡くなった日より1年後の一周忌から、定まった年毎に故人の追善供養する為の「年忌法要」とあります。

Q4 忌日法要とは?

亡くなった直後の霊魂は不安定なので、毎日丁重に供養する事で魂が安らかに静まっていくと古くから考えられています。
そこで、次に生まれ変わるまでの期間が四十九日間あるとされ、この間の存在を中陰と言います。
中陰の期間で亡日から1週間目が「初七日・しょなぬか」と呼び、1週間毎に欠かさず丁重に供養する慣しとなっています。

忌日法要日程一覧

命日より7日目 * 「初七日」 しょなぬか
命日より14日目 「二七日」 ふたなぬか
命日より21日目 「三七日」 みなぬか
命日より28日目 「四七日」 よなぬか
命日より1カ月目 「月忌」 がっき
命日より35日目 * 「五七日」 いつなぬか
命日より42日目 「六七日」 むなぬか
命日より49日目 * 「七七日」 なななぬか 満中陰(忌明け)
命日より100日目 * 「百カ日」 ひゃっかにち

忌日法要の日には、親類や親しかった人を招いて、寺院や自宅でお寺様の読経の後に精進料理を供して法要を営みます。
法要の営み方は、宗派や地方の風習などによっても異なり、特に定まった方法はありません。
事前に必ず、お寺様とよくご相談の上お決め下さい。

Q5 忌日法要いつおこなうのか?また、どうするのか?

●初七日の法要
初七日は、正式には亡くなった日から数えて七日目に行う法要です。
初七日の法要は葬儀にひと区切りをつける日として、忌日の中でも特に大事な法要です。

親戚や故人と親しかった友人を招いてご供養します。
最近では本葬後に引き続いて初七日の法要を兼ねて営むことが多くなりました。

●五七日の(三十五日)法要
初七日の後は二七日、三七日、四七日の法要と続きます。
五七日(三十五日)は、地方や宗派によっては引上げて「忌明け」とするところもあり
初七日と同様、盛大に法要を営みます。

●七七日(四十九日)の法要
七七日は、忌日の中でも最も重要な法要の日。この日をもって忌明けとします。
納骨、埋骨香典返し・形見分けなどもこの日に行います。

●百カ日法要
七七日の法要以降は、百か日を迎えるまで、特に大きな法要はありません。
この百か日の法要も、かつては盛大に行われました。
しかし、最近ではごく内輪にすませることが多くなりました。
百か日法要後は一周忌からの年季法要となります。
毎月の命日に当たる日を「月忌」といいますが、一般には「月参り」として僧侶をお招きしてお経をあげていただきます。

その年のお盆には「初盆」としてお盆には丁重に新仏の御霊をお迎えする行事があります。

Q6 忌明け(きあけ)とは?

命日より49日目の満中陰で中陰期間が満たされ「忌明け」となります。
忌明けとは忌み篭りしていた遺族が日常の生活に戻ることを言います。

Q7 忌明け(きあけ)では何をするのか?

まず、お仏壇とお位牌を準備します。
葬儀後、おまつりしている祭壇は忌明け迄使用するもので以降はお仏壇に納めておまつりします。
故人の御霊はお仏壇におまつりするご本尊様により導かれ、成仏されると云われています。
お位牌をご本尊様のそばに安置するために、お仏壇が忌明けには必要となります。
忌明けには葬儀後おまつりしていた白木の位牌をお寺様に納め、漆塗り等の本位牌をおまつりします。
本位牌の制作には約2週間程かかります。お早目に当社にお申し付け下さい。

Q8 年忌法要はいつおこなうのか?

「年季法要」「年回忌」は定められた年毎の祥月命日に追善供養をつとめ、仏様を偲びます。
忌明けとは忌み篭りしていた遺族が日常の生活に戻ることを言います。

年季法要日程一覧

命日より満1年目の祥月命 一回忌
命日より満2年目の祥月命日 三回忌
命日より満6年目の祥月命日 七回忌
命日より満12年目の祥月命日 十三回忌
命日より満16年目の祥月命日 十七回忌
命日より満23年目の祥月命日 二十三回忌
命日より満24年目の祥月命日 二十五回忌
命日より満26年目の祥月命日 二十七回忌
命日より満32年目の祥月命日 三十三回忌
命日より満36年目の祥月命日 三十七回忌
命日より満49年目の祥月命日 五十回忌
命日より満100年目の祥月命日 百回忌
命日より満150年目の祥月命日 百五十回忌 以後五十年毎に営む

●一回忌(一年目)
亡くなった翌年の同月同日(祥月命日)に行う法要が一周忌です。
親戚や故人と親しかった友人・知人を招き、比較的盛大に営みます。

●三回忌(二年目)
一周忌の翌年、つまり満二年目に行うのが三回忌です。
*2年めの祥月命日は三回忌となります。
これは没後満2年目にあたりますが、3年目を迎えるということで「三回忌」といいます。

●祥月命日
亡くなった同月同日を祥月命日といい、一周忌、三周忌などの年回忌だけでなく、 毎年訪れる同じ月日の命日をさします。
祥月命日は、特に人を招いたりはしませんが、仏壇に供物や花を供えお寺様をお迎えし、ご家族でお参りをします。

●三回忌以降の法要
正式には三回忌以降の法要は、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十五回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌、百回忌とあり、以後は五十年目ごとに年忌法要を営むとされます。

しかし一般的な例から言えば、年季法要は一回忌・三回忌・七回忌・十三回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌・五十回忌に勤められ、五十回忌を故人の年季法要の区切りとすることが多いようです。

つまり五十回忌の法要を行いそれ以後は一括して”ご先祖様”の仲間入りをしていただこうということになるのです。

年回法要というより”ご先祖様まつり”という気持ちで、ご先祖様から代々伝えられた命のよろこび、感謝する一日となりましょう。

Q9 法要の準備は何をするのか?

法要の手順等は宗派及び地方の習慣により多少異なりますので必ずお寺様と事前に打ち合わせ、ご相談の上お決め下さい。

故人に一番近い人が施主になります。
法要の施主は、故人に一番近い人が務めるのが一般的です。
たとえば、夫の法要は妻が、親の法要は長男かそれに順ずる人が 子の法要は親が施主を務めます。

法要の場所を決める。
法要を営む場所に、特に決まりはありません。
法要の会場は一般的には自宅か菩提寺ですが、近年では一般斎場やホテルで行うケースも増えています。

法要の日取りは命日より前に
故人の命日が正式ですが、都合でそれを変更して行う場合は通常、命日より前に設定します。

招待客の人数は
招待客は、一周忌までは、親戚はもちろん、友人・知人も含め、比較的多くをお招きします。
三回忌からは、次第に関係の深い人だけに絞っていくのが普通です。

日取りが決まったら案内状を出す。
日取りが決まったら、一ヵ月くらい前までに案内状を発送します。
日時と会場、会食の有無を明記し、必ず出欠の返信はがきを用意します。

引き出物は実用的なものを。
引き出物は参列者の荷物にならないようなもの、いくらあっても困らない実用品が一般的です。

会食は本来精進料理が基本とされていますが最近はあまりこだわらなくなっています。
手作りの料理でもてなしたり、仕出し屋や料亭・ホテルを利用したりします。
お酒などを用意して参会者に差し上げたりすることもあります。

法要の進行の一例
施主のあいさつ
お寺様の読経・・・参列者一同厳粛に、正座して拝聴します。
焼香・・・お寺様の合図で、施主を初めとして、故人と血縁の近い順に焼香していきます。
お寺様の法話・・・焼香・読経が終わると、お寺様の法話が始まります。
お墓参り・・・施主は、参加者に法要の終了のあいさつをして、後にお墓参りと会食を予定している場合はその案内のあいさつをします。
次の席への案内・・・お墓参りは参会者一同お墓へ参詣して卆塔婆を立て、墓前供養をします。お寺様に同行してもらった場合は、読経していただいている間に、焼香します。
会食・・・施主はころあいを見て一人ひとりに礼を述べながら引き出物を手渡します。
施主より終了のあいさつ

Q10 お寺様へのお礼はどうするべきか?

お寺様への謝礼は「御布施」又は「御礼」と書きし、読経後にお渡しします。
金額については、特に基準はありませんが、法要の規模やお寺、お寺様の人数によって異なります。

お寺様に、霊園や自宅に出向いてもらった場合は、「御車料」をお包みします。

自宅で宴席を設けた場合、お寺様にも席についてもらいますが、都合で出席されない場合、あるいは会席に招かない場合にも「御膳料」を包むのが礼儀です。

Q11 お寺様へのお礼はどうするべきか?

法要に招かれたら、都合のつく限り出席しましょう。
通知を受けたら、早めに出欠の返事を出しましょう。

服装は、初七日、七七日(四十九日)は喪服か、平服なら地味なものを。
年季法要の場合は平服でかまいませんが派手なのは避けます。

当日は時間の余裕をもって、会場に着くようにします。
持参する金包みは、不祝儀袋に「御仏前」「御香料」「御供物料」などと書きます。
供物を持っていく場合は、お香・お花が最適です。

やむをえず欠席するときは、事前に「御仏前」などと表書きした金包みを送り、後日焼香に訪問しましょう。